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2013年07月09日
ブライダル広告写真ってなに?
 撮らせて頂いた会場も増え、誌面やネットにもたくさん自分の撮影した写真があります。決して一番上手いのが私ではなく、たくさんの上手い方や綺麗な写真が並んでいます。勿論誌面に出さない方がいいのに、と思える写真もあります。
 
 私のおおよその会場全景1カットは3時間くらいかかり、ものにもよりますが、アングル決め、構成要素の配列、コーディネートの確認、カトラリーCheck、Lighting、テスト、本番まで5人体制できちんと行えばそれくらいの時間になります。なんでそんなにかかるの!と驚かれるかもしれませんが、撮って後悔したくないためです。
 カメラの高さは本番直前まで変更します。左右のぶれはやや許容範囲があり、また、左右はここからここまでとわかりやすいものです。ただ、縦の高さは見え方が大きく変わります。
 1,2センチ違えば世界が変わります。手前の被写体も奥の被写体も画面を占めるパーセントが変わり、加えて歪みも変わります。レンズ補正を加えた後のトリミング可能範囲にも影響を与えます。
 完全にオタクの世界ですね、。レンズやカメラに凄くこだわるカメラマンもいれば、私のようにそこにあまりこだわらないカメラマンもいます。
 でもブライダル広告で差が生まれるのは形でないものだと思います。あるカリスマの方との撮影の時、幸せ、愛、というワードが毎回出てきます。アングルやコーディネートも勿論こだわりがあっての上ですが、撮った写真に現れる幸せ感、愛の形というものが誌面で見る人に伝わるかどうかが、差となり現れると思っています。かなり難しいことでもあり、モデルや自分の使える時間にもよりますが誌面で手を止める写真のひとつはそこにあると思います。
 
同じような写真が並んでいる中でページ数や打ち出しの大きさも関係しますが、手を止めてもらえることに留意していかなくてはなりません。そうでなければ来館に繋がらないためです。インパクト、色の鮮やかさ、度肝を抜くアングル、イメージをパソコンで具体化した誌面、手を止めてもらうためにどこも一生懸命です。
 だから毎回深く考え、クライアントとの話の中で何を望んでいるか、何に困っているかを見つけ、今自分に何が出来るのかに集中しようとしています。
 
 3時間は長くはありません。それにより加味するものは変わります。
 1時間でそれが出来れば尚更素晴らしいですが(笑)。

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RAVIMANA KOBE