Lightingに決まりはありません。
日本のブライダルで昔言われたフロント、メイン、バックグラウンド、トップとか記念写真を教わるときによく言われていましたが、そんなのは関係ありません。ただ、どのライトがどの役割をしているかを理解しての撮影か否か、光の質をコントロールしているか否か、ABライトの理論を理解して複数灯を組み合わせているか否か、その三点がMustになります。
私は0灯から20灯くらいまでは普段使い慣れています。灯数の多さに驚かれる時もあれば、自然光で撮る場合もあります。タングステン、ストロボ、HMI、LED等の種類にもこだわりが無く、その場で最善と判断したものを使います。
では具体的に何をイメージしているのか?それは明るい写真を撮る時には、奥をやや明るめに持って行きます。暗めに仕上げたい時は当然奥をやや暗く作ります。勿論目立たせたい場所へ光も入れますが、また、Lightingは文字通り変化しますが、まず自分がどちらよりの写真を作ろうとしているかによりlightingの組み立て方を変えます。
光のベースの方向性を揃え、強弱を揃え、、モデルにHighest Lightを入れます。髪に入れる場合、High Lightの隣、アッパー寄りに等その場で思い描いた通りに入れていきます。つまりLightingというのは方程式が大切なのではなく、頭で描く仕上がりをイメージしてから組み立てていくんです。
だからスタッフにもレクチュアの時、口うるさく言います。自由なんやで!どうしたいんや?その追いつめられた時間の中で、イメージを明確にし、光を曲げ、柔らげ、直進させ、Skippingさせ、強弱を思い描いた通りに作り上げる。これがAve StudioのLightingだと思っています。
私の頭は一度見たLightingと、その場で聞こえた声を忘れません。特殊能力です!人の名前はすぐ忘れるのですが(笑)。
たくさんの独自性のあるLightingを見て来ました。、、、そういえば私の父は白黒写真からカラー写真の過渡期に現役でした。カラーになりフィルムの発色カプラーの境目をクリアにするためにブルーランプを使用していたのですが人に当てる光としては硬質な上、バウンスさせると光量が落ちる。そこで見たわけではないですが、傘に銀紙を張りつけこの問題に一つの解答をしました。これが現在いまだ使用されているアンブレラでした。特許取っていれば凄かっただろうに。
この写真は会場全景の中のモデルを撮影した後にそばにあったライトを寄せてきて1分くらいで作ったLightingの写真です。4灯とレフ2枚です。
THE GEORGIAN TERRACE_ザ・ジョージアンテラス