えっ?!SONYですか?な、何でまた?その言葉と同時にマジマジとカメラを覗き込まれる。使いやすいんですよ!といつも答える私。カメラはSONYα99とPENTAX645Dを適当に使い分けています。基本PENTAXで撮影したいのですが、どうもミックス光に弱く、タングステンの色が一際強く残ってしまいます。そんな時SONYが不思議と扱いやすいデータを出してくれます。
いつからSONYなのか?5〜6年前かな。フィルム時代からCanonを使用していた私は、2003年位からトラブルに悩まされ、エラーの頻発、ストロボの不発、その瞬間の一枚に二度目はなく、集中力で仕事をする私は絶えず撮れない瞬間への恐怖が付き纏う撮影でした。カメラは信用し、大切に長く扱っていると持主の意図を早読みします。フィルムの頃使っていたEOS1Vがそうでした。鉛のバランサー貼り付け、カメラの重心位置を変え、スローに強い状態を作っていました。また、シャッターボタンをカスタムし、羽根が触れただけでキレるようにしていました。レリーズショックを極度に嫌っていたためです。
今は、 そんなプロフェッショナルなカメラが645Dです。でも常用しているSONYはやや癖を感じながら使っています。フォーカスは遅く、有機ELになってからはピーキングがなければピントが合っているかわからず、レンズは逆廻しの方がピントが合う。後ろから前へ!師匠から教わった鉄則も台無し。ISO640あたりからは極めて綺麗なノイズが乗りだし、1250ではお手上げ。逆光も恐怖。
でも、SONYは色作りの方向性が落ち着いている。思った色をカメラが出すことは非常に難しい。私の仕事は撮影50%、レタッチ50%です。癖は人を冷静にします。多くの癖を理解して使うのであればこのカメラの優位性は素晴らしいものです。
今はシャッターに不安を感じず撮影します。これこそ私のカメラに対する決め手です。画素数、連写数、操作性、堅牢性、エンジン等、カメラ選びにはその人の考え方と仕事の種類がでます。私の写真には色の良さが必要なんです。
Sony α99
Pentax 645D