100人が収容出来る披露宴会場の撮影には私しか出来ないことがある。そう思えたのは去年くらいからだった。あれほど大好きなブライダルの当日撮影を後進に譲り、広告の撮影に専念することにしてしばらくしてからだった。2000年PDSさんに依頼されTROという会場を撮影してからもう13年になる。その頃はタングステンと中国製のきままなストロボで撮影をしていた。4×5のビューカメラは普段使っていたこともあり手間はかかるがいいものを残したい気持ちで試行錯誤をしていた記憶がある。元々人物撮影の出身なため、割と狭い中でのLightingには強かったが、会場の広さに対するLightingには穴の開くほど見ていたRobert Mirrerの想像のLightingしか私にはストックがなかった。やればやるほど自分の不完全な技術と、イメージの無さに苦労していたことが今の自由な技術とイメージを具体化する力に変わっていく長い過程があった。一度見たLightingは忘れないことと、写真を見てLightingを見抜く力は自分の未熟さ故の取り柄になっている。
100人収容の広い会場の撮影をする時、140人に見せることも出来るし、70人に見せることも出来る。要は、答えの明確でない仕事をしていくことになる。だからこそそこに歴然な差が生まれる。ストロボで全体を照らしていく人もいれば、ライトを使わずに撮る人もいる。タングステンの考えで組み立てる人もいる。なぜ私は会場の広告撮影をしているか、過程に魅力を感じているかです。100人収容の広い会場の撮影をする時、140人に見せることも出来るし、70人に見せることも出来る。要は、答えの明確でない仕事をしていくことになる。だからこそそこに歴然な差が生まれる。ストロボで全体を照らしていく人もいれば、ライトを使わずに撮る人もいる。タングステンの考えで組み立てる人もいる。なぜ私は会場の広告撮影をしているか、過程に魅力を感じているかです。
今回のコアはその気持ちにあります。
私より上手いひとはたくさんいます。同様の仕事で一生懸命に撮影している友人もいます。でも私は常々、違う角度から物事を捉えたいと思っています。クライアントの悩みを知ります。
勿論おまかせのクライアントもおられますが、やはりヒアリングをしていけばあるある、悩みの宝庫です。100%聞けることではないのですが、自分がそこにいる理由は撮ることは勿論、一緒に大切な結果を作るためであると思います。自分の力を最大限、人、クライアントに対して発揮出来る場、それが会場の広告撮影だと思います。ただきれい、ただ上手いだけではない写真を撮りたいと思っています。
例えば会場の全景写真を見て、来て頂ける方々が増える、施工数が増えた。私の目的は自分の作品ではなく、そこにあります。
DUCLASS OSAKA